おひとりさまの家探し(4)とりあえずおしまい

すいません、ひとまず終わっちゃいました。

前回、郡山と福島でマンションを見に行った話を書いたが、そのとき相手をしてくれた不動産会社から、ほどなく別の中古マンションの紹介があった。数日後に見に行って、ほぼ即決だった。売りに出たばかりの物件で、さすがにレインズには載ったのだろうが、ネットには載る前だったらしい。おそらく、いま福島県内の中古市場はこのくらいのスピードで売買が行われているんだろう。

12799201_10208647119724632_4912221955189753001_n私としてはこんなに早く買わなくてもよかったし、そもそも一軒家志望だったのに、なんかおかしいな、と思わないでもないが、不動産との出会いはお見合いみたいなもの。直観とタイミングが大事なのだ。

思えば、20代後半で実家を出てからこれまで、賃貸を含めて7回ほど引っ越しをしているが、どの場所も物件も、決めるまでにさほど長々と迷った記憶がない。他にほとんど選択の余地がないというケースもあったが、それでも後から「失敗した~」という悲しい気持ちになったことがないのは幸せである(認知バイアスも働いてそうだけど)。

今回も、もちろんパーフェクトではなかったけれども、10の条件のうち8.5くらい充足していただけでなく、前のオーナーさんがとてもいい人だったこと、それから他の住人さんたちが仲良くやっていて管理組合がきちんと機能しているらしいことが、決め手であった。区分所有物件は、建物を共有する相手を選べないのが難点だけれども、中古なら予め住民の「質」をある程度見ることができるから、大事なチェックポイントである。

さて、なぜ福島(市)または郡山に家がほしかったかというと、第一には東京の親になにかあったとき新幹線に飛び乗るのに便利だからだが、それだけではない。阿武隈山地を越えて浜通り(海)に出るのにアクセスがいいからだ。原発事故のおかげでまだ人が住めない浜通りの避難区域も、いま私が手伝っている自治体を含めて、これから次第に避難指示が解除されるだろう。復興はその後が本番だ。その過程でなんだか面白いこともたくさんありそうだし、オリンピックも絡んで東京圏との人の往来もおそらく増えるだろうし、その合間に私が役に立つこともありそうだし…。というかなりファジーな見通しなんだけれども、とりあえず、東京にも浜にも便がよいこの辺りに拠点を構えてみることにしたわけである。適度に都会で便利、かつ窓からは写真のとおり山並みが見えて、「ここは東京じゃないぞ」とリマインドしてくれるのもいい。

しかし、あくまでも「とりあえず」。実は一軒家がよかった理由は犬が飼いたかったから。いまどきは小型犬が飼えるマンションも少なくないが、今回の物件はNGなのだ。それだけは残念なので、犬が飼い始められる年齢までに(実はそんなに遠くない!?)、もう一度くらい、こんどこそ「一軒家さがし」をするかもなあ…

おひとりさまの家さがし(1)

おひとりさまの家さがし(2)

おひとりさまの家探し(3)マンション編

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靴を脱いで上がる店が多い件について

昨日は、こちらに来てから知り合った郡山ネイティブのお友達とランチ。二本松まで来てくれたので、近所(車で20分は近所です)のお気に入りのうどん屋さんとカフェをはしごした。どちらもメインの国道から岳温泉に向かって山の方へ向かう道沿いにある。この道は木々に囲まれてなかなかすてきな雰囲気の飲食店が点在していて、一説には『あだたら高原グルメロード』と呼ばれているらしい。種類は、そば屋、うどん屋、パン屋、ピザ屋、カレー屋など。どうも「屋」をつけてしまうと「グルメ」という響きと相いれないものになってしまうが、程度の差こそあれ、どの店もそれなりのコダワリ10277818_10203654592274566_1847180232774242930_nをもってやっているようである。

現在のマイタウン二本松市近辺の飲食店は、駅前の一部を除いてたいていが一軒家だ。この「グルメロード」のお店たちのように、少し山の方に行けばオーナーさんの住居を兼ねてるらしいお店も少なくなく、お宅に上がる感じで靴を脱いで入る。座敷で窓外の緑(いまは茶色)を眺めながらまったりしていると、ああこんなところが近所にあって幸せ、移住してよかった、とか思ってしまうわけだ。それが友人とのおしゃべり付きならもっと良し。

ちなみに、靴を脱ぐといえば、こちらでは町中の居酒屋でも入り口で全員靴を脱がされるところが多いような気がする。そして通される先はたいてい座敷なのだが、掘りごたつ式に出会える確率はかなり低い。私は、休みの日はともかく、平日の仕事着としては下半身が隠れる長めのスカートを愛用してきたため、この座敷での宴席が結構つらい。先週は庁外の人たちと懇親会だったのだが、うっかりタイト気味の長スカートで臨んでしまった。いい気になって普段あまり食べない動物性たんぱく質を食べすぎ、途中からお腹がおかしくなったこともあり、畳の上に横座りしているのはかなりしんどかった。最後は初対面の人々を前にかなりしどけない姿になってしまったのだが、なんとも仕方ない。

長いスカートは、実は車の乗り降りにもけっこう邪魔なので、東京仕様のワードローブを、そろそろパンツ中心の福島仕様に転換すべきなのはわかっている。が、そのためにはまず脚を一回り細くせねばならない。グルメロードをはしごしたらその分運動!すればよいのだけども、この寒い時期はどうもねー。ジムとかヨガスタジオとか、そういうものは近所にないし。100%理想的な環境というのは、なかなか難しいもんだ…

スマホ機種変して思うこと

先日、3年ぶりにスマホを機種変した。当時のアンドロイド機はホームボタンや戻るボタンが画面の外にあって(物理的に押下するやつ)、とうとうそのボタンがめり込んで押せなくなってしまった。それが第一の理由だが、もうひとつの理由は画面が小さくて見づらくなってきたこと。

「老眼」という字をこうやって打ってみると、改めて嫌な言葉である。痴呆とか障害と同様、別の呼称を考えた方がよいと思う。老人→高齢者、老齢→高齢、老眼→高眼。いやダメだ。エイジング肌とかいうから、エイジングアイはどうだろうか。同じことを考える人は当然いるはずなので、「老眼 別の言い方」でググってみると、「シニアアイはどうでしょうか」というページが出てきた。うむ、どうしても日本語にはならないらしい。いっそのこと英語でなんというのかと思うと、Presbyopiaプレスバイオピアという言葉はあるらしいが、なんだか厄介な病気の名前みたいだ。おそらく日常的には使わない単語と思われる。

まあそんなことはどうでもいいが、新しいAQUOSはおかげさまで画面が大きくて少しは見やすくなった。めり込んでしまうようなボタンや、はがれて糊で貼り付けたりする部品もなさそうだ。4Gはさすがに速いなと思うが、困ったことに4Gになるとネット放題プランがないという。スマホに月1万円以上払う気にはどうしてもなれないため、2GB上限のライトプランにして、ふだんは3Gで使っている。アホかと思われるかもしれないが、たくさん動画を見るわけでもなし、日常生活にはまったく困らない。ガラケー+タブレットも考えたが、こうして文章を打つためにどうしてもラップトップは必要だから、3台持ちを避けるにはやっぱりスマホ。

しかし人間、いつ頃からこんな「いつもつながってる」ことが大事になったんだろう。我ながら不思議だ。ほんの30年前、私が社会人になったころは、携帯電話すらないポケベルの時代だったのに。もちろん、こうしてネットでつながることで、物理的な距離がネックにならない場面が増えたのは事実。私が福島に来た後も、東京のみならず各地の友人と「ふんわり」つながっていられるのはSNSのおかげだ。直接会う機会が減った寂しさを、半分くらいは補ってくれていると思う(残りの半分は、こちらに来てから知り合った知友人との交際で埋まっている)。

ちなみに、機種変するためにアポなしで行った自宅近くのショップは、日曜午後にもかかわらず待ち時間ゼロ。同じく日曜夕方の家電量販店も、東京暮らし時代の最寄りの大型店では相手してくれる店員を探すのに苦労したが、こちらでは客より店員の数のほうが明らかに多い(少なくとも私が行くときは)。当該企業にとっては課題だろうが、客にとっては快適である。大型チェーンが出店するだけのギリギリの市場サイズがあり、いつもつぶれない程度に空いていて快適、という絶妙のバランスこそ、「ちょいイナカ」生活の良さかもね。

美容院と温泉のはなし

エンゲル係数の美容費版があるとしたら、私の場合は限りなくゼロに近い。けれども、髪の毛が伸びるのだけは止められないので、3ヶ月に1度は美容院に行かなければならない。

2年前に福島に来たあとも、髪を切るのは東京に帰ったとき、自宅から徒歩30秒の店に行っていた。そこの美容師さん(私と同年代)は、最低限の希望だけ伝えるとあとは「わかりましたー」と勝手にチョキチョキやってくれるタイプ。店内も美容院というよりパーマ屋の趣で、ほとんどネマキ姿で行っても気にしないでいられるのがよかった。

でもそろそろ福島で美容院デビューしようかと思いたち、先日ジモティ女子友Sさんにお店の紹介を頼んだ。で、連れて行ってもらったお店は、一見おしゃれな雑貨屋さんかと思うような造り。担当のかわいい美容師さんは、イマドキのスタイルなのだろう、こと細かく希望を聞いてプロセスごとに丁寧に髪主の意向を確認してくれる。それが別に鬱陶しいというわけではないのだが、慣れてないオバサンは途中で思わず、「大丈夫、失敗してもすぐまた伸びるから」と口走ってしまった。「それ、久しぶりに言われました」とニッコリ笑って受け流してくれた彼女は、若いけど腕はたしかなプロでした。

そして、これもイマドキの美容院なのか、ドリンクサービスのメニューがカフェ並みに充実している。ソイラテを選んだらラテアートまで施してあり、感心した次第。そして料金は東京の「パーマ屋」さんより1割ほどお安い(その日は初回割引でますますリーズナブル)。いいね!

DSC_1590ちなみに、私の美容コストは限りなくゼロと書いたが、温泉の入湯料を美容費に含めると若干上がる。写真は、週に一度はお世話になっている岳温泉の公衆浴場。アツアツのお湯はもちろん源泉かけ流しだ。珍しい酸性泉で、化粧水よりきめが細かいんだとか。トロトロよりはサラサラ系でさっぱりする。1350円で、こちらも東京の銭湯460円より大幅に安い。そんなすてきなお風呂が家から車で15分。だから福島暮らしはやめられなーい (^^)/

無題

今日の浜は突風、つむじかぜ
地表で土埃が渦を巻き
木の梢は折れるかと思うほど
びゅうびゅうびゅう

これは人々の怒りのあらし
ふるさとを返せ、ではなく
私の生活を返せ 人生を返せ
びゅうびゅうびゅう

でもだれも元に戻せない
だからだれも責任をとれない
どうやって落とし前つけてくれるんだ
びゅうびゅうびゅう

怒りはカチカチに研ぎ澄まる
振り上げたこぶしはどこにもおろせない
こんな姿に誰がした
びゅうびゅうびゅう

怒りが人を壊してく
あらしの中では
前を見るための目も開けられない
だから本当に大事なものまで飛ばされてしまう

びゅうびゅうびゅう
びゅうびゅうびゅう

あらしが止むことを願って
3年たった
願うだけでは無力だった