正真正銘、ふくしまライフ

地方暮らしの良さのひとつは職住接近、と思っている人は多いだろう。たしかに、福島県二本松市に来てから私の通勤時間は車で10分だった。…今月引っ越す前までは。

福島市に中古のマンションを買ったのは2月だったが、ちゃんと引っ越したのは2週間ほど前のこと。でも勤め先は変わっていないので、渋滞する朝の通勤時間はなんと5倍超(10分→50分超)になったのだ。もちろん承知の上のことだし、満員電車の50分とは違うので、長さ自体は大して苦でもない。が、お天気のいい日の朝に布団を干してきて、お昼休みに取りこみに帰る、みたいなことは不可能になった。

地方では東京よりも職住接近が実現しやすいのは事実だが、みんながみんな通勤時間10分というわけではない。こと福島県の場合、まだ原発の近くから強制避難している人も多いので、いろんな事情で通勤に1時間以上かかっている人は決して少なくないと思われる。

さて、人口5.6万人の二本松市から28万人の福島市に引っ越して、まず違うことは、車の運転にこれまで以上に気を遣うということだ。なぜならば――道を人が歩いているから!道行く歩行者数および自転車数は、あきらかに、トカイ度合を測るひとつのバロメーターである。今回の新居は駅から徒歩圏内のためか、周辺には夜暗くなってからも歩行者や自転車がいる。これはかなり新鮮だ。(といっても、タクシーが流しで営業できるほどは歩いていないのだが)

ちなみに、東京で「福島」というと福島県の意味だが、県内で「福島」といえば福島市を指す。ちょっと紛らわしいときもあるが、このブログ「life in fukushima」は、福島市に引っ越したことで県民感覚でも正真正銘の「福島暮らし日記」となったわけである。

その福島市、5年前の東日本大震災で、県内は内陸部でも震度6強を観測した地点がある中、市内の大部分が震度5強どまりだったという。地盤が比較的固いらしく、同じ人口30万規模の郡山市やいわき市と比べると、全壊の建物数は一ケタ少なかったようだ。でもそれだって、今回の九州のように繰り返し大きな揺れが続いたらどうなるかわからない。生きている地球の莫大なエネルギーの前に、人間の力なんて所詮ちっぽけなものだが、それでもできるだけの備えはしておこうと、あらためて思う。

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福島のマンションにあって東京のマンションにないもの

しんじ君(12歳)の車検がやってきた。ツルツルになってしまったノーマルタイヤを新調して履き替え、諸々パーツを取り替えて、しめて16万円也。軽自動車だからまだこれくらいで済んでいるが、普通車なら20万はかかるはずだ。自動車がなくてはならない地方暮らしになったのだから必要なコストではあるが、自動車税、保険、それに駐車場代もろもろ合わせて割り戻すと、月に2万ほどかかる計算だ。高いなあ。

19歳で免許をとったときは、まだ神奈川県の実家にいた。3歳下の弟も免許をとったとき、2人共用として親に新車を買ってもらい(今から考えれば超ゼイタク)、用もないのによく湘南あたりへドライブしたものだ。しかし当時は車検費用を弟と折半した記憶はないから、おそらく親が払ってくれていたのだろう。父さん母さんアリガトウゴザイマスm(__)m

さて、ノーマルタイヤは新品になったが、3シーズン乗った冬タイヤはどうしよう。買った当時は1年少々の福島滞在予定だったのに、まさかの3シーズン。普通はそろそろお取替えらしいが、私は通勤距離が短いこともあり、ゴムもまだ固くなっていないのであと1シーズンはなんとか行けると言われた。よかった。これで来年の秋までしんじ君は活躍できる!

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ちなみに、このようにシーズンでタイヤを履き替えるとなると、使っていないタイヤの保管場所が必要となる。そこで、福島の集合住宅には、賃貸でも分譲でも必ずタイヤ置き場がついている。移住前、賃貸物件を下見に来たとき、単身者向けなのに物置までついてるなんてすごいな、みんな何を入れるんだろ?と思ったのだが、タイヤでした。

で、このタイヤが結構重たい。極小しんじ君のタイヤでもホイールとあわせて110キロ以上ある。ふつうの物置ならいいのだが、こんど引っ越したマンションは3段ベッド式のタイヤ置き場で、たまたま私の割り当ては最上段。おひとりさまはもちろん全部自分で出し入れしなきゃならない。まあまあ力はある方なので、肩から上へはヘディング技術も使って無事収納したが、高齢者なら真剣に困ると思う。歳とって自分で上げ下ろしできなくなったら、そうだねえ、積んだままにしておくか(笑)

(写真はそのタイヤ置き場。最上段のしんじ君のタイヤはなんだかやたら小さく見える(笑)ちなみに雪かき道具も共用倉庫に必須のお道具。)