ウニ丼を食べに南三陸へ行ったときの話

月末、仕事仲間のSさんを誘って(運転させて)宮城県の南三陸町へ、シーズン初のウニ丼を食べに行った。ふだん魚介類はあまり積極的に食べないし、中でも貝類はノーサンキューなのだが、ウニだけは別。

13313479_246129239084733_1866959221_o近所の鮨屋でなくわざわざ高速にのって隣の県までいった理由は、いくつかある。ひとつにはもちろん、お上品なウニ軍艦ではなく、豪快にウニだけがどーんとの乗っかったやつが食べたかったことだ。南三陸町は「キラキラ丼」という海鮮丼を売り出していて、町内の複数のお店が同じ名前の商品を提供している。季節によって上に乗っかる海産物が変わり、5~8月はウニ。これがお目当てだ。

もうひとつの理由は、2年前にも訪れた南三陸町が、どれくらい変化しているか見てみたかったことである。

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震災遺構として当面保存される防災庁舎

前回の訪問は20143月、私が福島に来て間もない頃だった。アジア協会アジア友の会主催の視察ツアーに参加して、初めて福島以外の被災地を生で見た。南三陸の中心部は津波で壊滅してしまったのだが、このとき既にガレキの撤去は終わってかさ上げ工事が始まっており、高台から見るとあちこちの盛り土が板チョコのように見えたのを覚えている(このときの見聞を綴った以前のブログはこちらをどうぞ)。当時、福島第一原発近くの沿岸部ではまだ船や自動車がひっくり返ったままだったから、復旧スピードの違いを実感したものだ。

2年ぶりに見る南三陸の津波被災地は、まだまだものすごい規模の土木工事が進行中だった。文字通り町の姿が変わりつつある。河川と道路を入れ替えるという工事もやったという。そんなことして町全体を8メートル?もかさ上げし、山を切り開いて住宅を作り…というのだから、気の遠くなるような話だ。工程自体は確実に前進しているのだが、被災当事者にしてみれば「もう待ちきれない」という気持ちになるのも理解できる。DSC_0229

さて、私たちがウニ丼をいただいたのは、少し内陸に入ったところにある「南三陸さんさん商店街」の中の一軒である。ここはプレハブの30数店が軒を並べる、いわゆる復興商店街で、2年前に来たときは空き店舗もあったのが、今はほとんど全部うまっているようだった。お土産品の種類も2年前から確実にパワーアップしてる。特産のタコにちなんだオクトパス君グッズに加え、震災後イースター島から贈られたというモアイ像(写真)をモチーフにした商品がぞくぞく開発されてる様子。どちらもいわば「キモカワイイ」系かな。好みはあるだろうが女子アピール度も高そう。

さらに、この日は「復興市」というイベントが、新しく完成したという魚市場の隣で開催されていた。30ほどの店が出ていて、ここにも採れたての生ウニと炊き込みウニ飯!があったが、その前にホタテやら何やらでお腹がいっぱいになり、パス。なんだか外人さんがたくさんいるな、と思ったら、なんと東京からオーストラリア大使館も出店していた。海産物といえば、の南三陸でまさかのオージービーフバーガー&オージーワイン。ここでハンバーガーを食べる人がいるのか少々疑問であったが、冷えた白はたしかにシーフードに合うよね。

こうして一見にぎわいを取り戻したかのような南三陸町だが、それでも人口減少は止まっていないという。今回は、以前に研修でご一緒したことのある観光協会のOさんが親切にも半日ほど案内してくれて、いろいろ話を聞くことができたのだが、急激な高齢化と過疎化という被災地共通の悩みに例外はないと、あらためて感じた。

ちなみに、原発被災地の復興はさらに2~3年遅れだ。課題解決に魔法はない。

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ウニ丼を食べに南三陸へ行ったときの話” への2件のフィードバック

  1. ゆきさん、いつもありがとうございます。見逃さないようにフォローよろしくお願いしますm(__)m そうなんです、車がないと生活できないので、お酒を飲むときは周到な用意が必要なのですねー

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