一日一初(3)初めての「小鳥の森」

連休の中日はお天気もはっきりせず、スロースタート。遅い朝食の後、うっかり大人の塗り絵を始めてしまい、気づくと昼になっていた。おひとりさまは誰に気兼ねもせずこういう時間の過ごし方ができるが、そのぶん自己嫌悪も半端ない。これではいかん、外へ出ようと、まずはお気に入りの県立図書館へ。エルンストの解説本を返却し、迷ったあげくいつもと同じような宇宙の本とスピノザの本を借りてきた。

建物を出たら晴れてきたので、しんじ君1号でなく2号(自転車)で来ればよかったと一瞬後悔したが、気を取り直して、初めての「福島市小鳥の森」へ向かう。その名のとおり、小鳥がたくさん見られる場所らしいが、んーなんとなく落ち着かないネーミング。福島市小鳥の森。何丁目ですか?みたいな。東京にはたしか「野鳥公園」というのがあったが、「ふくしま小鳥の森公園」とか「福島市バードウォッチングセンター」とかにしなかった、何か理由があるのだろうか。

ま、いいや。

結論から言うと、ほんとにバードウォッチングしたい人は、いちばん鳥の姿が見えやすいという冬に行くのがおすすめ。今の時期、葉が茂ってまず姿は見えない。私は別に鳥好きでもないので、森の中を歩くだけで気持ち良いのだが、やはりこの時期は蚊に追いかけられてあまり快適ではなかった。トレイルは4本あって、アップダウンのある1~2時間のコースもあるという。でも、思いつきで来てしまったこの日は足元がサンダルだったため、いちばん短い平坦なコースを30分ほど歩いておしまい。ついに鳥の姿は見かけなかった。

園内の真ん中にはネイチャーセンターという建物があって、親切なスタッフが2人。鳥のことは聞けばなんでも教えてくれそうなお兄さんとお姉さんだったが、私が相手では説明し甲斐もないだろうから、パンフレットだけ頂いて帰ってきた。作った人、ほんとに鳥が好きなんですね、というのが感じられるパンフ。

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ちなみに、この森でも空間放射線量をちゃんと計測している。リアルタイムのモニタリングポストはなかったが数日前の計測値が手書きで表示されており、0.4マイクロシーベルト毎時くらいだった。東京が0.04だとしたら単純に10倍だ。もしこの森に24時間365日たたずんでいたとしたら、年間被ばく量は3.5ミリシーベルト。政府は、100ミリ以下の低線量被ばくの健康への影響は、他のリスクにまぎれて分からないほど小さいと言っている。国の除染目標は20ミリシーベルト。放射線管理区域は5ミリシーベルト。あとは自分で判断してね、ということだ。私はこの程度なら気にしないが、小さい子供を連れてわざわざ来なくてもいいと考える人が多くても不思議はない。(福島の放射線量についての以前の記事はこちら

だからかどうか、この日も日曜の午後だというのに私のほかに「小鳥の森」の来場者は見かけなかった。少々悲しい気分でこの日の「お初」はおしまい。

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一日一初(2)初めての共同浴場

初めてのヨガクラスの後に向かったのは、飯坂温泉だ。今の住まいから最寄りの温泉といえばここ。すでに何度も訪れている。共同浴場がいくつか点在しているが、いつも利用するのはそのうちの一つ、波来湯(はこゆ)だ。他が200円なのに比べてここは300円と少し高いが、設備が比較的新しいのと、熱い湯とぬるめの湯と2つ湯船があるので、熱すぎて入れないから水で薄めようとして地元の人に怒られなくて済む。

でもこの日は、「初めて」のことをするため、切湯という別の共同浴場へ。川に向かって階段を下りる途中に券売機がある。200円券を買って隣の窓口のおばちゃんに渡し、さらに下へ。だんだんお湯の匂いがしてくる。いいねいいね。女湯の扉をガラッとあけたら、こぢんまりした脱衣場には誰もいない。その先のこぢんまりした浴場にも誰もいない。どころか…何もない(笑)。シャワーはおろか蛇口もない。あるものは51度の源泉かけ流し、アツアツの湯をたたえた湯船のみ!やはり200円と300円の差には意味があるのだった。

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とはいえさすがに湯桶とイスは1つあったので、ちゃんと身体は洗えたが、問題は湯の温度である。二本松に住んでいたころの御用達だった岳温泉もかなり熱いので、相当鍛えられたつもりではあったが、ここの水温計は45度を超えている。熱すぎ。他に誰もいないのを幸い、大量の水を入れて(そのための蛇口とホースはついてる)42度まで下げてやっと気持ちよくお風呂に入れた。

脱衣場にはもちろんドライヤーなどはない。いまは夏だし、髪の毛も短いし、私は気にせず濡れ髪のまま外に出たが、ロングヘアの若い女子にはちょっと向かないであろう共同浴場であった。さて、次回はどの共同湯にしようかな。(飯坂温泉オフィシャルサイト共同浴場ページ

出てしばらく行くと、川沿いにささやかな遊歩道があることを発見。汗が引くまで気持ちよく木陰をぶらぶら歩いたが、終点近くに旅館のゴミ置き場があって興ざめ。ありがちな詰めの甘さが残念だった。

これでこの日の「一日一初」はおしまい。2日目につづく)

一日一初(1)初めてのヨガクラス

ブログ更新が滞っていたのは、参院選があったからではない。いま流行っているらしい「大人の塗り絵」にハマり、毎晩夕食後の時間の大部分をそれに充ててるからである。

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子供の頃に「ぬりえ」で遊んだ記憶はあんまりないのだが、先日実家に帰ったとき、母がやってる脳トレ雑誌に塗り絵のページがあり、その辺にあったマーカーで塗り塗りしてみたら、…あら、なんだか楽しいじゃないですか。その後、近所の本屋に入ったら「大人の塗り絵コーナー」が目の前にあって、思わずワンセット買ってしまい、それ以来毎晩塗り塗りの日々になってしまったのだ。

でも陽気のいい休日まで塗り絵で過ごすのはいかがなものかと思い、この連休は、まだまだ知らない福島市探訪をすることにした。といっても遠出するわけではなく、近所でいいから11か所は、初めての場所へ行く・初めてのことをやるという「自分に宿題」である。

初日は、超久しぶりにヨガスタジオでヨガクラスを受講した。

福島県内、スポーツクラブはそれなりにあるが、ヨガ専門のスタジオとなると数えるほどしかない。公民館などを借りてクラスを教えている先生もいるが、東京のヨガイントラの数に比べればごくわずかなものだ。その数少ない常設のヨガスタジオが、福島市内にある。実は2年以上前、お試し移住当初に2回ほど来たことはあるが、当時の住まい二本松市からは遠かったこともあり、その後はご無沙汰だった。この4月に引っ越して近くなったので、行ってみようと思いつつ、どうも足が向かなかったのだが、ここは一念発起。スタジオオーナーの先生自らが教えるシバナンダ・ヨガクラスを受けるのは初めてだ。東京都心のスタジオのように狭苦しくなく、ゆったりした空間で久しぶりにたっぷり1時間半、呼吸とポーズを練習した。

私のヨガ歴は年数だけは10年くらいになるが、なにごとも極めるという性格ではないため、ポーズにしろ呼吸にしろ瞑想にしろぜんぜん深化しない。五十を過ぎて身体は老化する一方のところへ、福島に来てからは宅練オンリーだったので、ますます自分に甘い練習になっていた。たまにクラスで指導してもらうのは必要だなと、あらためて実感できたのはいいが、大した運動量でなかったにもかかわらず翌日えらい筋肉痛で結構なショック。塗り絵はいい加減にして夜もストレッチくらいしないとダメだと自省したはずが、今日も塗り塗り… (つづく)