「ちょうどいい季節」はどこへ…

こないだ扇風機をしまったばかりなのに、もう便座ヒーターを入れようかという気温になってきた。浜のほうから福島市に来ている人たちに言わせると、内陸の中通り地方は「ちょうどいい」季節がとても短いんだという。私は浜通りに住んだことがないからわからないが、たしかにここ1週間の温度差にはびっくりだ。

東京都心にいると、季節の変化を感じる要素は単純に気温だけだったりするが、福島くらいのイナカでは、目も耳も舌も、それこそ五感総動員である。

冬のあいだ真っ白だった田んぼが、雪が解けて黒い土になり、耕されて苗が植えられ、緑がだんだん濃くなって、穂をつけ始めると次第に黄色みが増していき、最後は文字通り黄金色になる。今の時期は稲刈りも後半戦で、刈られたあとはまた茶色い土の色になる。こちらに来て最初の年、同じ田んぼの風景を1年通して観察したのは生まれて初めてで、農業の時間軸ってこういうものかと思ったものだ。

と同時に気づいたのは、田植えは5月、収穫は10月、つまりこの広い土地が1年の半分は遊んでるということだ。冬の間、この土地をなんとか利用できないものか?まあ、二期作・二毛作ができる土地ならとっくにやっているだろうから、「もったいない」と思うのは東京人の余計なお世話なのかもしれない。「土地は希少なもの」という価値観は、いまや大都市の一部に限られるのだろう。

DSC_0486

さて、稲刈り中の田んぼを横目に見ながら、ほぼ3週間ぶりで産直に野菜を買い出しに行ったら、すっかり品揃えが変わっていた。スーパーでは大根もキュウリも一年中買えるが、産直で買っていると、コメだけでなく野菜の旬も知識でなく実感としてわかるようになる(自分で作ればなおさらだろうね)。このところ天候不順とかでスーパーの野菜はやたら値段が高いが、地元の農家さんは大丈夫らしい。いつものコスパで安心、好きなだけ買えた。

私はなんちゃってベジタリアンであるので、家にふんだんに野菜がないとまともな料理ができない。ただでさえこのところ行事続きで外食が多かった。さて、久しぶりに何を作ろうかな?おひとりさまは自分が食べたいとき食べたいものだけ作ればよい。この気楽さ、もう手放せない(笑)。

つい先日までは糠漬けがおいしかったが、これだけ気温が下がってくると身体が欲するのはやはり温かいもの。先月末、職場の任期満了祝いでプレゼントしてもらった蒸し器(by my リクエスト)が、これから活躍する季節になる。新米を炊いて、鍋もいいね。

しかし今夜も冷えてきた。たしかに、もう少し「ちょうどいい」季節が長くてもよかったんだけど…

広告

コメントを残す

以下に詳細を記入するか、アイコンをクリックしてログインしてください。

WordPress.com ロゴ

WordPress.com アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト /  変更 )

Google+ フォト

Google+ アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト /  変更 )

Twitter 画像

Twitter アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト /  変更 )

Facebook の写真

Facebook アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト /  変更 )

%s と連携中