恋しいハーブ

先日、例によって日帰り温泉で露天風呂を楽しんでいた。

この辺の紅葉はもう少しだな、などと思いながら浸かっていると、ふぅと風が吹いて、空からハラハラと小さなものがたくさん、お湯に向かって降りてきた。よく見ると、一つ一つがヘリコプターのようにくるくる回転している。着水したそれは一瞬、羽虫のようにも見えたが、一枚羽で根元にぷちっと丸いものがついている。見上げると立派な松の木が。

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そうだ、これは松の実だ。気づくと湯の表面にはかなりの数の羽が浮いている。これを全部集めればジェノベーゼソースが… いや、できませんね。w

松ぼっくりから出てきたばかりの、この状態の松の実を見るのは生まれて初めてだった。種だけがポトっと落ちるのではなく、羽がついていい具合に風に運んでもらえるんだね。風に種を運んでもらうといえばタンポポの綿毛くらいしか知らなかったが、こちらは一枚羽プロペラ方式。植物の智慧とはすごいものだと、しばらく口を開けて見入ってしまい、おかげで手足がすっかりふやけてしまった。

ちなみに、ジェノベーゼのもうひとつの材料はご存じのとおりバジルである。福島のこの辺ではフレッシュハーブ類は一般に入手困難だが、バジルだけは一定のローカル需要があるのか、夏の一時期は産直でビニール袋いっぱい100円くらいで売っている。あまりに大量で、がんばってジェノベーゼソースを作っても半分くらい余ってしまうのだが、はて地元の皆さんは何に使うのだろうか?

一方、バジル以外のハーブとなると大きなスーパーでもなかなかお目にかからない。私は元々そんなにハーブを多用する食生活はしていないので、大して困るわけでもないが、ときどきパクチーだけは無性に恋しくなる。オーセンティックなタイ料理恋しさとも同期しているだろう。なにしろ、東京に住んでいたときは週に一度は自宅裏のタイ・レストランのお世話になっていたのだ。

だから先日、いつもの産直でパクチーの束を見つけたときの私の顔は、シンデレラ・エクスプレスの牧瀬里穂のようだったに違いない。(わかりますかね、このたとえ)

14956396_10210970628050888_311876837412926218_nといっても、自分でオーセンティックなタイ料理が作れるわけではないので、作ったのは塩&ごま油のナムル風サラダ。ドンブリ一杯を5分で完食し、しばし香りの余韻に浸った。

そんなに恋しいなら自分で栽培すればいいって?たしかに。ベランダ菜園にはこれまでどうも手が出なかったのだが、さて、次の日帰り温泉の帰りにはホームセンターの園芸コーナーでも寄ってみるかー

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