しあわせ田舎ライフにも失敗はある

年に2回くらい、野菜をいただきに行っている友人Sさん宅に、先日呼ばれてきた。お義母さんが丹精している畑から、茄子だのピーマンだの隠元だの胡瓜だのをしこたま収穫させていただき、その後はとれたての野菜で作ったお昼までごちそうになる。

DSC_18093世代6人家族のSさん宅は、賑やかでいつお邪魔しても楽しい。暑かったこの日は、お花畑の庭に子供用プールが出してあり、楽しそうにパチャパチャしている息子さんの傍らでアウトドアランチという贅沢だった。

対する私の手土産は、いちおう手作りだが小さなチーズケーキが一台だけ。値段とかコストとかいう観点からは明らかにアンバランスである。が、これを都会的に損得とか貸し借りで考えると田舎ライフの道をあやまる。Sさんへ直接「お返し」をしなくても、いただいた野菜は近所におすそ分けし、作った惣菜で友人を夕飯に呼ぶ。そうやってグルグルしていけばいいらしい。

こういうのを、貨幣経済に対置してシェアリングエコノミーとかお互いさま経済などと呼び、地方暮らしの「豊かさ」の証左に挙げる人も多いように思う。たしかに食べ物はいただくことが多いし、住む場所に関しても、例えばメンテナンスと引き換えにタダで貸してくれる家みたいなのも探せばあるだろう。

ただ、それが高じて、田舎では現金がほとんどいらないみたいなことをいう人もいるが、路上生活者でない限りそれは嘘である。水道・電気・ガス料金はもちろん、年金も保険も物々交換は受け付けてもらえない。相続税なら物納という手段もあるらしいが、他の税金はダメだ。両親の介護をたくさんしてるからといって、介護保険料が免除になることもない。

どこへ行っても現金はそれなりに必要である。

DSC_1806さて、4~5人におすそ分けしてもまだ大量にあるジャガイモを消費すべく、久しぶりにポテトサラダでも作ろうと思い立つ。

市販のマヨネーズが苦手のため、以前は豆腐+すりゴマ+味噌+レモンみたいなもので代用したこともあったが、今回は卵を使う正統派マヨネーズに初挑戦してみるべと、「簡単な作り方」を検索。それでたまたま参照したページがハズレだったというべきか、見事に失敗した。シャビシャビの液体状のまま固まらない。あとからよく調べると、冷蔵庫に入っていた卵は室温に戻さないといけないんだそうである。なぜなら、卵レシチンの乳化作用は18度くらいでないと働かないからだって。半世紀以上も生きてきて、初めて学ぶ家庭の化学であった。

このたびはマヨネーズではなく卵ドレッシングを作ったのだと頭を切り替え、ほくほくの新ジャガのマッシュにたっぷり吸わせると、ねっとりポテトサラダの出来上がり!

新鮮な野菜は素材だけでおいしい。多少味付けが失敗しても十分美味である。この日のメニューは、ポテトの他に茄子のカポナータとカボチャのバター醤油。ごちそうさまでした(合掌)。


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飲んべえがフリーになると

4月からフリーランスになって、丸3ヶ月が経った。

文章を書く仕事は現在、ありがたいことに複数のクライアントから定期的に頂いている。が、これがこの先ずっと続く保証はない。

DSC_1799いうまでもなく、フリーというのは自ら営業しないと仕事は来ないのだが、まず根っからの怠け者であるうえに、四半世紀に及ぶ宮仕えに慣れた身体がそうやすやすとモードチェンジができるわけもなし。営業に関しては、まだまだコツというかツボというか、そういうものが掴めない。いまどき発達している在宅ライティング仕事の紹介サイトも、試しにひとつ覗いてみたのだが、「プラチナライター」という最高ランク(のはず)の人が書いたサンプル記事というのを読んで、まったくやる気が失せてしまった。そんなことで、全然新規開拓ができていない。したがって収入も増えない。

それでもここひと月は、サクランボ果樹園の手伝いという楽しいアルバイトがあったのだけれど、それも先週で終わり。

ということで、今週は時間ができたため、昨日思い立って山形方面へドライブしてみた。

なんていうと、すごく遠出したように聞こえるが、東西に幅広い福島県、北は宮城だけでなく山形とも接していて、実は我が福島市からは県境を越えるまで50分もかからない。もっとも山形県も大きいのだが、昨日訪れた置賜郡高畠町は、その県境から30分ほど。目当ての浜田広介記念館まではドアツードアで1時間15分ほどだったから、うちから郡山まで行くのと大して変わらない。

先日、友人SちゃんのSNS投稿でひろすけ童話を思い出し、図書館で「泣いた赤鬼」「椋鳥の夢」を借り出して何十年ぶりかで読んだ。そしたら是非とも記念館に行ってみたくなり、暇にまかせて出かけたのであった。正直いうと、記念館そのものは若干期待外れだったのだが、隣にある日帰り温泉や、田園の中を伸びる遊歩道は(知らなかったので期待値ゼロだったぶん)たいへん良かった。

DSC_1778この辺は「まほろばの里」がキャッチフレーズらしく、観光パンフレットで改めて「まほろば」の意味を知る。なるほど、こういう場所が「まほろば」なんだな。福島市と同じく果物の栽培が盛んな土地で、「山形といえば」のサクランボはもちろん、もうブドウも産直に並んでいた。

お土産に高畠ワイナリーの白ワインと出始めのデラウェアをゲット。今日はちょっとだけ仕事した後、4時には待ちきれずにワイングラスを出してきて、ちびちびやりながらこれを書いている。

いや、ダメだ。営業しなきゃ、営業!w