たぶん

円なのだ。球なのだ。
終わりがない。始めもない。
二次元なら円。三次元なら球。
おそらく、四次元にも五次元にもその先も、
ぐるぐる回る、それがある。

宇宙全体も。
時間そのものも。
始めもない。終わりもない。

今日は久しぶりに岳温泉に行って、いつもの鏡が池を散歩した。
去年も、たぶん一昨年も、この時期のマリゴールドがきれいだと思った。
こうやって季節は毎年同じことを繰り返すけれど、自分だけは歳をとると思った。

でも違う。

今日の目の前のマリゴールドは、去年の個体とは違う。
私が死んでも、別の誰かがここに来て、マリゴールドを見てきれいだと思うのだ。

繰り返す。
成長もない、後退もない。ただ繰り返す。
個体は生まれ、成長し、死んでいく。
でも全体では、永遠に繰り返す。
この宇宙が終わっても、次の宇宙が生まれる。

始めもない、終わりもない。
円のように。球のように。

時間そのものがそうだとしたら、
「繰り返す」という概念すらも――

たぶん、すべては、そうやって、在る。
たぶん。

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