ゆめうつつ


わたしが「わたし」である間
この世は現という夢

わたしが「わたし」でなくなる日
夢も現もなくなる日
言葉から解放される日
を夢に見る、夢中夢

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明日に

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さぞやご無念でしたろう
さぞやご無念でしたろう
さぞやご無念でしたろう

私はそうして泣くことしかできない
ただの悔しさとは違う
ただの怒りとも違う
無念の言葉の意味を、私は浪江に来て学んだ

さぞやご無念でしたろう

私はそうして祈ることしかできない
無念の魂の安らかなることを
無念の魂に恥じない仕事ができることを
時計の針は明日にしか進まないのだから

浪江町馬場有町長のご冥福を心よりお祈りいたします

(写真は、まだ避難指示が解除されていない浪江町津島地区の桜)


季節がめぐるのは
たまたま地軸が傾いてるから

地震も津波も台風も
人間にとっては災厄
でも、人間以外のものにとっては
ただあるがままの営み

始まりがあるものには
必ず終わりがあることも

たまには虫眼鏡を置いて
望遠鏡を覗きながら涙をながそう

無題 2

早春の朝

白鳥が飛んでいく

コウ、コウ、コウと鳴きながら

西の空へと飛んでいく

いつもは群れなのに

今日の隊列は二羽だけだ

置いていくなと鳴くのか

遅れまいぞと鳴くのか

誰に言われなくとも白鳥は

いつ何処へ渡ればよいか知っている

コウ、コウ、コウと群れを追う

二羽の他にはもしかして

渡る定にあらがった

はぐれ白鳥がいるだろうか