たぶん

円なのだ。球なのだ。
終わりがない。始めもない。
二次元なら円。三次元なら球。
おそらく、四次元にも五次元にもその先も、
ぐるぐる回る、それがある。

宇宙全体も。
時間そのものも。
始めもない。終わりもない。

今日は久しぶりに岳温泉に行って、いつもの鏡が池を散歩した。
去年も、たぶん一昨年も、この時期のマリゴールドがきれいだと思った。
こうやって季節は毎年同じことを繰り返すけれど、自分だけは歳をとると思った。

でも違う。

今日の目の前のマリゴールドは、去年の個体とは違う。
私が死んでも、別の誰かがここに来て、マリゴールドを見てきれいだと思うのだ。

繰り返す。
成長もない、後退もない。ただ繰り返す。
個体は生まれ、成長し、死んでいく。
でも全体では、永遠に繰り返す。
この宇宙が終わっても、次の宇宙が生まれる。

始めもない、終わりもない。
円のように。球のように。

時間そのものがそうだとしたら、
「繰り返す」という概念すらも――

たぶん、すべては、そうやって、在る。
たぶん。

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ホウシャノウ?ナンダソレハと花は云ひ

バイショウキン?シリマセンネと草は云ふ

「トウホクデ ヨカッタ」ナンテ ソノトオリ

コンナニキレイナ バショダモノ

ここで芽吹いた草木たち 一生ここで仕合はせる

森に変わった田んぼでは

ほうほけきょ きょ ほうほけきょ

ココハ「キカンコンナンクイキ」トカ?

ニンゲンノコトバ ムツカシイ

花も草も木も ただそこに

風に吹かれてそこにゐる

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(浪江町・津島地区にて)

 

無題

今日の浜は突風、つむじかぜ
地表で土埃が渦を巻き
木の梢は折れるかと思うほど
びゅうびゅうびゅう

これは人々の怒りのあらし
ふるさとを返せ、ではなく
私の生活を返せ 人生を返せ
びゅうびゅうびゅう

でもだれも元に戻せない
だからだれも責任をとれない
どうやって落とし前つけてくれるんだ
びゅうびゅうびゅう

怒りはカチカチに研ぎ澄まる
振り上げたこぶしはどこにもおろせない
こんな姿に誰がした
びゅうびゅうびゅう

怒りが人を壊してく
あらしの中では
前を見るための目も開けられない
だから本当に大事なものまで飛ばされてしまう

びゅうびゅうびゅう
びゅうびゅうびゅう

あらしが止むことを願って
3年たった
願うだけでは無力だった