会津磐梯山は宝の山よ

週末に東京から友人が遊びに来てくれた。福島に来てから、自宅に人を泊めるのは初めて。先月家財を持ってくるまではベッドもレンタルだったから、だれも泊めてあげられなかったが、今回めでたくB&Bへの道第一歩!といってもフローリング床に直に布団でごめんなさい。冬場はこれじゃダメだな。やはり和室というのはフレキシブルで機能的と思う。東京でマンションを買うときは和室なんかいらないと思っていたが、次にこちらで家を買うときは和室マストだ。12166665_841005495997569_216754315_n

土曜日はその友人と磐梯山へ。もう紅葉は盛りを過ぎているが、頂上付近はかなり混雑していた。その中でも比較的人の少ない裏磐梯登山口からの周回コースで、全行程は7時間。以前、職場の山男に連れて行ってもらった猫魔ヶ岳~雄国沼往復とほぼ同じ時間で、むしろコース的には楽だったと思うが、今回は筋肉痛がひどかった。それも引くまでに3日近くかかるとは情けない。当日は磐梯温泉、翌日は岳温泉に漬かってほぐしたはずなのに…。ふだんの運動不足を痛感する。車社会の欠点である。

それにしても福島は山登り天国・温泉天国である。私は本格登山なんかはしないが、ちょっとした山歩きや温泉は大好きなので、そういう遊びが気軽に日帰りでもできちゃうのは大きな魅力だ。ちなみに、単身者の遊びは単独行動が基本だが、たまにこうして3日間も他人といっしょに寝起きすると、その後一人に戻ったとき、最初はなんとなく寂しいような感じがするね。でもまたすぐ一人に慣れるのである。

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車はお金がかかる

そろそろ12歳?にならんとする愛車しんじ君。いくら期間限定のお試し移住でも車は必須なので、福島に来て最初に買ったものだ。そもそも軽x四駆x中古は在庫が少なく、冬タイヤも必要だったので、保険もいれて初期投資が70万近くかかったのは若干想定外であった。

DSC_1473そのしんじ君、もともと静かな車ではなかったが、最近妙にエンジン音がうるさくなり、今朝は明らかに異常音が。これはまずいと午前中から仕事を失礼して2年前の購入店へもっていくと、なーんとマフラーが途中でぽっきり折れていた(写真)。どうりで改造車のような爆音がしたわけです。そのお店、急に持って行ったのにすぐに見てくれ、さらに代車まで用意してくれた。その代車がほぼ新車。ナビこそついてないが、ベアミニマムのしんじ君に比べると「おおっ」と思うような立派な仕様だ。これで週末遊びに行けたらラッキーと思っていたが、夕方には電話があり、修理完了だという。マフラー新品にとりかえて工賃込みで5万円弱。数か月前には給油のハッチがあかなくなって2万くらいかかった。まったく車にはお金がかかる。次の車検で買い替えかな。本格移住するなら最初から新車を買えばよかった、とも思うがしかたない。

地方暮らしに車は必須だが、車社会で単身はやはり少々不利である。車で迎えに来てくれる人がいない、ということは行動範囲を狭めるのである。お金で解決できないことはないが限界がある。そのほか、一軒家の手入れにしても畑仕事にしても、イナカには一人でやるより二人以上のほうが物理的に楽なものごとが多いのだ。

住んでいただいてありがとうございます

東京のマンションの賃貸借契約書が送られてきた。小さい部屋なので大した賃料ではないが、それでも地方移住者にとってこの不労所得の存在は大きい。テナントさん、ありがとうございます。こちらでは、毎月の給与収入が東京時代の3分の1でも生活費は3分の1というわけにはいかない。たしかに家賃は東京の相場の半分程度だし(これでも震災後は復興需要で値上がりしたという)、産直の野菜もスーパーの惣菜も、東京のデパ地下より格段に安い。のではあるが、プロパンガスは都市ガスより高いし、なにより東京では必要なかった車の維持費がかかる。保険、車検はもちろん、毎年「冬タイヤ」というものに履き替えるなんて知らなんだ。

ちなみに福島県中通り、浜通りの不動産は需給がかなりひっ迫しているようだ。浜通りの復興最前線、いわきや南相馬はもちろん、新幹線がとまる郡山、福島も物件が少ないと聞く。イナカでは、空き家が増えているのに貸したがらないとはよく聞く話。好きなようにリフォームしてもいいから、という古い物件はありそうだが、そういうところはたいてい、かなり状態が悪い。DIYとかで時間をかけてリフォームするプロセスを楽しめる人ならいいが、私はその時間をお金で買いたい。私の一軒家購入プロジェクトはリフォーム済み中古物件狙いなのであるが、そうなるとますます少ない。気長に探そう。

移動型移住もいいじゃない

昨日の午後は、東京で久しぶりでMさんと会った。Mさんは前々職で短期間ご一緒しただけだが、なんだかご縁があって、バリ島やスリランカにも一緒に旅行したことがある。実は彼女、「50歳からの単身地方移住」の大先輩である。数年前に長崎に移住して、私も2回ほど遊びにいったが、ここ1年ほどなんとなく音信不通になっていた。それがひょんなことでメールをもらって、東京で会えることに。二人ともこの間の変化は大きく、お互いの近況をキャッチアップするのに3時間ではぜんぜん足りない。エネルギーとバイタリティあふれるMさんは、自他ともに認めるノマドタイプ。九州に越してからも、少なくとも3回は住所が変わっている(笑)。移住者を増やしたい地方自治体は、「移住=定住」という前提でしか考えないが、数年単位でぐるぐる地域間を移動するような「移動型移住者」だって、取り込むメリットは十分あるのではないか?

今日参加した「新しい東北フォーラム in 仙台」で元右腕(※)仲間のE君と会って、シニア(40代以上でシニアか?まあいいや)の転職移住を官が経済的にサポートするというプロジェクトが始まったことを知った。まだちゃんと資料を読んでないが、定住よりはもっと気軽で、お試し移住よりは落ち着いた「移動型移住」を(も)バックアップしてくれる制度ならいいなと思う。私とて、Mさんほどノマディックではないが、移動の欲求は常にある。そういう人は多いはず。

(※)右腕派遣プログラム:NPO法人ETICが展開している被災地への人材派遣プログラム。筆者はもともとこれで福島へやってきました。

なんでこうなるの

内閣改造で岩城光英さんが法相に、というニュースが県内でものすごく大きく報道されている。なんだこの扱いは?と思ったら岩城さんは福島県いわき市出身、自民党県連の会長さんなんだ。県民の声を国政にという期待の大きさが、紙面からあふれている。それだけ中央と地方の(正すべきものとしての)格差があるという現実なんだろう。久しぶりのカルチャーショックだ。

この夏は、たまたま海外からの視察グループの来町が重なった時期があった。その中の一人、カーネギー・カウンシルのI先生が訪問記を書く予定なのは知っていたが、8月末にNew York Book of Reviewにネット掲載されていたのを、今日発見した。全体としては、原発反対派にありがちな煽るようなトーンでは全くなく、さすがに良心的な態度で書かれていたと思う。しかし、職員からは結構ていねいに説明を受けていたはずなのだが、数字レベルでかなり大々的に間違っているところがある。なんでこうなるんでしょうね。一見信頼のおける媒体の、信頼のおける著者が書いたものでも、決して全部鵜呑みにしてはいけないということです。